QUBEEN
大晦日の夜
除夜の鐘と、ダニエルの108回
除夜の鐘は「108」回鳴らす、のは結構知ってる人多い。そんじゃ何で「108」回鳴らすんだよ、と聞かれると、「煩悩の数」だから、と答えてくれる人が結構たくさんいる。そんでもって、今年一年間でたまった煩悩を除夜の鐘で消し去るんだよ、と教えてくれる。じゃああれよ、何で「108」回なのよ、と聞くと、「それはだな…え〜と…」となる人がたくさんいる。「"108" は所謂、尺八、毎年恒例の年越し行事だからドカンだよ♂」と、わけわからん回答するハナタレもいる (←某友人) 。
どっちにしても、除夜の鐘の「108」は仏教的な意味合いから来てるわけだから、「6×6×3」が適当なんじゃないかね、般若心経から考えたとしても辻褄が合うし。てかそっちもかなり強引なこじつけだけどなぁ。
1. 6×6×3、説
- 六根
- 般若心経にも出てくる「無眼耳鼻舌身意」 (眼も耳も鼻も舌も身も意も無く) てのがあるが、その「六根 (ろっこん) 」からきてる。眼根、耳根、鼻根、舌根、身根という感覚器官、意根という思考器官を合わせたモノが、六根と言われるものだ。多分、般若心経を勉強したことある人は理解してると思う。
- 楽・苦・好・悪の感受
- 同じく般若心経で説明するとすれば、「照見五蘊皆空」の「五蘊」とは、「色・受・想・行・識」5つの要素で、肉体と精神を構成してる。このうち「受」は「感受作用」を意味し、物事の感覚・知覚・印象など五感を意味してる。そんでもってこの受は、「楽・苦・楽でもなけりゃ苦でもない・好・悪・好でもなけりゃ悪でもない」という6つの感覚がある。
- 過去・現在・未来
- これらの感覚・感受には3つの空間・時間、「三世」が存在し、所謂「過去・現在・未来」がある。
よって、6つの感覚・6つの感受・3つの空間・時間、これらを掛け合わせたのが「108」ということになるわけだ。
6 × 6 × 3 = 108
ただこれが正解、というわけではないようで、例えば「六根」を取り上げるならば「六境」も取り上げるべきだ、みたいなお話がある。
「六境」は「六根」と同じく、般若心経の中にも「無色声香味触法」というフレーズでお目見えする。これは「無眼耳鼻舌身意」と対応してて、眼=色、耳=声、鼻=香、舌=味、身=触、意=法、となり、これを「十二処 (じゅうにしょ) 」と呼び、人間が迷いを起こす場所・空間を意味してる。
で、これで 6 × 6 になって、やっぱし三世が絡んできて 6 × 6 × 3 で「108」ということになる、んだそうだ。うちのお墓の坊主が言ってた。てかこの坊主、毎月1週間くらい (月曜に出、土曜に帰、日曜日は安息日) 韓国に遊び行ってるというハナタレエロ坊主だ。
ちょっとこいつも計算してみる。1ヶ月に6日エロ出張、これが12ヶ月分。これは六根と六境から来る煩悩のはず。こいつらを数字に当てはめてみると、
6 × 12 + 6 × 6 = 72 + 36 = 108
げげっ!、「108」だぜよ(-o-;)
流石坊主、わきまえてるぜ…今度1回、お供してやろう。
そういやどっかの亭主も、海外にちょくちょく出掛けてるなぁ…怪P
2. 四苦八苦、説
そんな難しい話じゃなくて、「四苦八苦」からきてるのよね、という説。
4 × 9 + 8 × 9 = 36 + 72 = 108
この「四苦八苦」は、仏教に絡んでる。
- 四苦
- 生・老・病・死
まず、生きる苦悩、老いる苦悩、病の苦悩、死の苦悩てのがある。そこへ、
- 愛別離苦
- あいべつりく:愛する者と別れなければならない苦悩。
- 怨憎会苦
- おんぞうえく:怨み憎む人と会わなければならない苦悩。
- 求不得苦
- ぐふとくく:希望が達せられない苦悩。
- 五陰盛苦
- ごおんじょうく:視覚、認識などが盛んな為に起こる苦悩。
という4つの苦悩が合わさり、「四苦八苦」が形成されている。最初の「四苦」は、人間がこの世 (現世) に現れた時点から持つ苦悩であって、これは現世から去るまでもち続けるであろう苦悩だ。もう一個の「四苦」は「感覚的苦悩」で、これまた人間が現世に現れた時点から持つであろう苦悩の4つだ。
でもそう考えると、四苦八苦 = 108、てのはちょっと強引過ぎるような気がするな。ストレートに受け取るとするならば、
4 × 4 × 1 (四苦×四苦×現世) = 16
という結果になる。除夜の鐘は「16」回鳴らしたら終りになるってことだ。なんか寂しい大晦日だね…色気の無い、季節はずれの海水浴場みたいな(´o`)
そんじゃあれよ、苦悩は現世だけのものではない、とか言われてるから、三世分計算してやってもっと鐘を鳴らしてやろう。
4 × 4 × 3 (四苦×四苦×三世) = 48
てかそれでもショボ過ぎだな。
いやいや待て待て、「四苦八苦」の意味はそれでいいけど、それをそのまま数字に当てはめちゃダメ。除夜の鐘は大晦日 (除日) に鳴らすもので、1年の煩悩を振り払うわけだ。つまり、1年は12ヶ月、苦は 9 という数字を当てはめてやるんだよ。
12 × 9 = 108
どうだい、こっちの方が適当じゃぁないかい?みたいな説もある。てかあれだな、12ヶ月とするトコでパスみたいな説で、煩悩は毎日のもんだから、その考えで行くと1年の日数 × 9 (苦) が適当だろ、みたいな。
365 × 9 = 3285
このくらい鳴らせば煩悩も消し去れるだろうし、賑やかな大晦日になるに違いない。てか近所迷惑だな(-_-)
てかてか、同じ12ヶ月の考えでも、中国式に考えると、
12ヶ月 + 24節気 + 72候 = 108
となる、らしい。暦的考えと煩悩を一緒に考えたような説、これは妥当かもしれない考えだな。除夜の鐘は108回、これも中国から伝わったと言われてるからねぇ。
3. ダニエル的な解釈
- 「4」という数字は「四」であって、すなわち「死」である。
- コバルト (Co) は、原子番号 27 番の元素である。
すなわち、「人間がコバルト (コバルト60) をこのまま使い続ければ、死をもたらすであろう。いい加減に悟りなさい!」、という警告だ。それを数字で表すと、
4 × 27 = 108
よって、この危険を回避する為に除夜の鐘は「108」回鳴らされる、という解釈だ。鐘を鳴らすとき、坊主が力を込めてガツンと行くよね。所によっては何人もが縄持ってドカン、みたいな。あれは「いい加減に悟りなさい!」と言ってる、んだってさ。
ちなみにコバルトの「27」という数字だが、歴史書でもあり預言書でもある新約聖書は、「27」の書物からできている。ダニエルは、新約聖書は現世の人間に警告を与えている書物だ、と断言している。それを「コバルト」という形を用いて、みんなにわかりやすく説明している、んだそうだ。で、それが除夜の鐘の「108」なんだそうだ。
何だか一番胡散臭い説の登場だな。でも、ダニエルがそう言うんだからマジかもしれん。ちなみに、このダニエル的な解釈を公な場で説いたのは、2009年1月1日だ。この警告は、2011年3月、現実のものとなって日本に襲い掛かって来た。何とも恐ろしい解釈であることに、間違いはないだろう。
4. これはないね、な説
4 × 27 = 108
これはKの誕生日。つまり、「Kよ、はやく悟りなさい」、という意味を込めて鐘を打ってるんだってさ。
くだらん…ξ
∞
ちなみに、「死神が来る」のゴロを持ってる、恐れ多き「タケ」、という誕生日勇者もいる。